今度は“保温ジーンズ”戦争!? ユニクロが「ヒートテックジーンズ」投入
「ヒートテック」を初めとした“保温インナー”商戦が本格化するなか(詳しくはこちら)、ユニクロが冬の戦略商品として「ヒートテックジーンズ」(女性用)「防風ジーンズ」(男性用)を発表。重ね着しなくてもボトムス1本で暖かい「暖パン。」というコンセプトで販売を開始した。
ヒートテックジーンズ(3990円)は、女性に人気のスキニージーンズにヒートテックと同様の「発熱」「保温」機能をもたせたもの。人体から発する水蒸気をレーヨンが吸着して発熱、ポリエステル、アクリル各々の繊維と繊維の間に掲載されたエアポケットの断熱効果によって暖かさを保つ。ストレッチ性が高いのも特徴だ。
一方、太めのジーンズが好まれる男性向けには、防風ジーンズ(4990円)を投入。表側のデニム地と裏側の起毛トリコットの間に防風性に優れたウレタンフィルム挟み込んだ3層構造で風をシャットアウトする。ウレタンフィルムの透湿性によって汗などの水蒸気は外に放出するので蒸れにくいという。「軽量(7オンス)でありながら、重いデニムのような風合いに仕上がった」(共同開発したデニム生地メーカー・カイハラの貝原潤司社長)。
「保温」「防風」といった機能を持たせたジーンズ」はすでにエドウィンなど他のジーンズメーカーから発売されているが、「一般消費者の認知度は低く、市場ができていない。ユニクロがやることで市場を作りたい」(ユニクロ・大笘直樹取締役)。
さらに、他社商品に対する優位性として、「最大の特徴は履き心地。特に従来の防風ジーンズはゴワゴワしているイメージがあるが、普通のジーンズと比べても違いが分からないくらいのレベルに仕上がった。試着すれば分かっていただける」(大笘取締役)と自信を見せる。保温インナーに続き、この冬は“保温ジーンズ”戦争が起こりそうだ。
(文/山下 奉仁=日経トレンディネット)
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